板院展入口風景
第64回板院展が元気にスタート
いよいよ待望の第64回板院展が、平成26年6月11日に東京都美術館ではじまりました。今年は日展騒動のおかげで、審査会場に東京都から派遣された担当者が現れるなど、ちょっとした雰囲気の違いがありました。
でも審査が終わってみると、壁際に並べられた作品はどれをとってもうっとりするほど魅力的。思わずいま流行のツィッターで、ひと言コメントしてみたくなりました。これまでツィッターが作品講評の場に登場したことはほとんどないようですが、一行に凝縮された批評なら読みやすいし、結構面白いかもしれない。ということで今回は、主だった受賞作品ついて気ままにつぶやいてみました。忌憚のないつぶやきが、作家の皆様にも広がっていくことを大いに期待しております。
by JAO
受賞作品
廣田滋「神谷町から」棟方志巧賞
削り落としていったというより、
削り残った刀による闊達な心象風景。 |
徳谷泰「舞台」華厳賞
幾何学構成のシャープさに包みこんだ、
現代人のクールな情感が憎い一点。 |
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小堺操「バオバブの道」佐藤米治郎賞
わざとらしくなく、だがズドーンとした
バオバブの表情が、あっけらかんとして爽快。 |
綾女知廣「三徳山参道」長谷川富三郎賞
何気ない山の参道も、墨ひと色だと霊力が
そこかしこに見え隠れする。 |
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