いよいよ華麗に、ますます盛大に
第19回東京湘南絵画会が開かれました。
毎年恒例の東京湘南絵画会が、東京都美術館ギャラリーBにて華麗に、そしてますます盛大に開かれました。(2018年5月12〜18日)
今年は東京湘南絵画会が、一般社団法人「新日本美術院」と歴史的な提携を果たしてから初めての展覧会となります。そのため本絵画会の明るく開放的な雰囲気が、どのように変わっていくかに大きな注目のあつまるイベントとなりました。
しかしいざ蓋を開けてみると、本絵画会の主宰者で新日本美術院理事長にも就任された竹市和昭先生が大作「モンサンミッシェル」を賛助出品されるなど、ほとんどの作家が何らかの形でこれまでにない画風を展開され、新しい絵画を積極的に開拓していこうというこれまでの姿勢が、微塵も変わっていないことを見事に証明されました。先生はとくにブルーや赤、黄色、エメラルドグリーンなどお気に入りの7色だけを使って、ペインティングナイフを自在に操りながら色の強さを最大限まで引き出す独自画法を披露され、大きな評判を呼んでおられます。
参加者たちの意欲はますます旺盛な盛り上がりをみせ、あつまった大勢の観客の皆さんを心より感動させました。その先に「誰もが絵画を気軽に生活に取り入れ、ひいては地域文化の向上に貢献する」という東京湘南絵画会の設立主旨に謳われた理想が待ち構えていることは、もはや疑いようもないでしょう。
それぞれの作家の油彩画作品の横に石膏デッサンが掲げられ、またプロフィールなども加えられているユニークな展示方法は、まさにそうした方針の具体的なあらわれです。優れた作品群をながめながら、こうした試みが広く理解され、美術アートの発展に少しでも寄与していくことを心より願わずにはいられません。
by JAO