熱心に選考する審査員たち。
速報!
第65回記念 板院展 受賞者/
委員・同人・院友推挙者決まる。
風薫る平成27年5月23日からの3日間、「第65回記念 日本板画院展」の審査会が東京・上野の東京都美術館で開かれました。今回は従来の賞に加え、新たに文部科学大臣賞がいただけることとなりました。同人と院友には第65回記念特別賞なども設定され、大変内容の濃い、充実した選考になったと思います。
当日の様子からは、なるべく受賞者と推薦者の重複を避け、版画と呼ばれる作品の幅がひろがっていくようなものを積極的に取り上げていこうという気持ちが、強くうかがわれました。また若い人の作品には、多少技術的な欠陥があっても、長い目で温かく見守っていきたいという意見が数多く出されました。いずれも日本文化を伝承・継続し、また将来性豊かな作品をたくさんあつめて、明日の板院展を力強く切り開いていきたいという願いからだったと思います。
一方外部審査員賞の方は、結果としてそうした価値観からはなかなか選ばれにくいものを拾うということになりました。小山信子さんの「朧月夜」は線描を一切廃した朦朧体の木版で、小笠原俊春さんの「宇宙ロマン」は現代風イラストを思わせるシャープなリトグラフです。両極端の作品といっていいかもしれません。
それにしても審査台に思いがけない力作が運ばれてくると、思わず「おおーっ」というどよめきが起こり、いつもながら期待とスリルが交差する華やかな3日間でした。
by JAO
北陸新幹線開通&富山県民会館リニューアルオープン 記念
第65回記念板院展 富山巡回展
会 期 |
平成27年9月3日〜6日 (初日10時より・最終日午後5時まで) |
会 場 |
富山県民会館美術館B |
主 催 |
一般社団法人日本板画院北陸支部 協 力 東海支部 |
後 援 |
富山県 富山県教育委員会 北日本新聞社 |
(第65回記念板院展受賞者作品30点・板画院選抜代表作家30点・北陸支部30点
東海支部30点・特別展示/ 棟方志功・金守世士夫 以上120点を展示予定)