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東京湘南絵画会

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「ポロスの港」 第13回東京湘南絵画会展出品

紺碧の海にただようポロスの港

「東京湘南絵画会」には、どこをとっても主宰者・竹市和昭氏のお人柄が深く浸透しているように思われる。それは一言でいえばギリシャ風のカラフルな明るさであり、決して人を分け隔てしない開放感だろう。
印象派が実践した原色のきらめきは、この会ではより風土と同化し、理屈だけに終始しない形で日々の生活にずっしりと根を下ろしているように思われる。描かれるのはときによって、エーゲ海の沖合いを行くヨットの白い帆であったり、テーブル上を賑わすジョッキやグラスであったりする。だが、それらはいつも現実の生活だけが発する深い輝きとある種の落ち着きに満ちている。そして結局は師の体験を通して近代ヨーロッパ、わけても西欧文明発祥の地といわれるギリシャの洒落たエスプリと交感し合うのだ。
この展覧会は2000年に産声を上げたという。場所も第13回展と同じ茅ヶ崎市民ギャラリーだ。以来営々として毎年発表をつづけてこられたのは、絵というものを通してそれぞれが生活にメリハリを獲得し、夢と希望を強く実感してこられたからではないだろうか。芸術を鑑賞し、なかんずく創造するということは、人々にそれだけ大きなインパクトもたらしてくれるのだ。
生活に終わりがないように、アートにも決して終着点はない。これからも竹市和昭氏の美的エネルギーが、メンバーたちの絵心を温かく包みこみ、これからやってくる新人たちをも含めてすべての人々を鼓舞しつづけることを、心より願わずにはいられない。

勅使河原 純

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竹市和昭 氏
東京湘南絵画会館

竹市和昭氏 プロフィール

1960年6月長崎市に生まれた洋画家・竹市和昭氏は、長崎大学教育学部美術科を卒業し中学校美術教師となる。1990年に上京。以来、日洋会会長にして文化功労者の井手宣通氏の内弟子となり、日展で連続6回の入選を果たすなど大きな力を発揮してきた。日洋会でも受賞を重ねたが、1996年からはフランスに渡りアカデミーグランショミエールで学ぶ。この頃よりますます独自の作風を洗練させ、明るい色彩と軽快なタッチで人々を魅了する。帰国後は日洋会を退会し、2000年より東京湘南絵画会の展覧会を開始する。




東京湘南絵画会のご紹介が「美術年鑑」(2013年版)に掲載されていますので、
ご覧になってくださいませ。

 

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