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「アオヤマ クライム」（H 24年6月9日−13日）
青山といっても別段青々とした山が聳えているわけではありません。あるのは何の変哲もないビルばかりです。しかしそのビルをよく観察してみると、結構空いた部屋があります。ならばそこに登り、絵や写真を並べて、一時のギャラリー空間にしてしまおうと門田光雅さんとバリューレイズ（不動産会社）の社員たちは考えました。白羽の矢を当てたのは「ファミリー青山」という白いノッポビル。その4〜5階に、いきなり6作家の現代美術が並びました。
なかで際立つのは門田さんの「text 4」と「地図」という抽象作品。太い刷毛からくり出されるストロークの一つひとつが、エネルギッシュに何かを語りかけてくるようです。そしてもう一つは安田豊さんの「あやとりのような世界no.02-03」シリーズ。何気ない日常の風景写真のようでいて、なぜかこの人にしかあらわせない緊張感に満ちています。

作品鑑賞の後には、笹久保伸さんの珍しいギターによる「現代音楽紹介パフォーマンス」が開かれました。